マンション大規模修繕の費用を安くする3つのコツ

マンション大規模修繕の費用を安くする3つのコツ

この記事は、マンションの大規模修繕において費用を抑えるための3つのコツや注意点、費用の見積もり方法、そして成功事例について解説しています。

修繕工事の計画立案や複数業者からの見積もり依頼、不要な工事の省略など、費用を抑えるための実践的な方法を紹介します。
また、予算内に収めることや工事後のメンテナンスの重要性など、注意点についても解説します。マンション管理組合の方や修繕工事を検討している方にとって、参考になる記事となっています。

目次

マンション大規模修繕工事とは?

マンションの大規模修繕工事は災害や劣化などによる安全性の確保、住居人への快適な生活空間の提供、マンション価値の向上などがあります。大規模な補修、改修工事になりますので、その分費用も高くなります。

マンションの耐久性向上

国土交通省によるとマンションの寿命は、一般的に40〜60年と言われていますが、適切なメンテナンスを行うことでさらに長持ちさせることができます。大規模修繕工事は、建物の劣化を防ぎ、耐久性を向上させるために必要です。
(引用リンク 国土交通省ガイドライン)

住みやすさの維持・向上

住民の快適な生活を維持するためにも、大規模修繕工事は重要です。共用部分の綺麗さや機能性を保つことで、住みやすさが向上し、住民へのストレスもなくなります。

付加価値の向上

適切な修繕工事を行うことで、マンション全体の価値が向上します。これにより、賃貸や売却時の価格が上がる可能性があります。

大規模修繕工事については下記の別のコラムでわかりやすく説明しております。工事についてご興味がある方はこちらもご確認ください。

マンション修繕費用を安くする3つのコツ

マンション大規模修繕工事の費用、コストをおさえるために大事なポイントをプロの専門業社の目線から3つご紹介します。

コツ1:修繕工事の計画を立てよう

マンションの大規模修繕工事では、計画の立案が非常に重要です。まずは修繕が必要な箇所を明確にし、修繕の必要性や優先度を検討しましょう。また、修繕工事の期間や予算も明確にし、進捗管理を行うことで無駄な費用を抑えることができます。

修繕工事の計画を立てる際には、専門知識が必要ですが、専門の業者にお願いしたり、相談すれば初心者でも安心して立案できます。また、工事内容や予算の検討については、複数の専門業者に見積もりを依頼する(相見積もり)ことが大切です。

コツ2:複数の業者に見積もりを依頼しよう

複数の業者に見積もりを依頼することは非常に重要です。複数の業者から見積もりを取ることで、費用を比較し、最も適正な価格で修繕工事を行うことができます。

業者の選び方については、まずは信頼性や過去の施工実績を確認しましょう。また、価格だけでなく、工事内容や工期、保証内容などをしっかりと比較して、全体的なバランスを見ることが大切です。見積もりを依頼する際には、明確な依頼内容を伝え、同じ内容で見積もりを出すように要求しましょう。

また見積もり依頼した際にその対応の速さや応対などもしっかりと確認しておきましょう。今後、工事を依頼しトラブルなどが発生した場合の対応、応対につながってきます。トラブルなど起きた際はなるべく早く対応していただきたいものなので、スピーディーな応対ができるのかもとても重要な要素になってきます。

より工事の業社選びのポイントなどを別のコラムでもご紹介しております。業社を選ぶポイントなどについてこちらをご覧ください。

コツ3:修繕内容を検討して、必要のない工事は省こう

必要のない工事を省くことが費用削減のために重要です。修繕内容を検討し、必要性や優先度を検討しましょう。また、修繕箇所を分けて行うことで、一度に全ての工事を行う必要がなくなるため、費用を抑えることができます。 修繕内容を検討する際には、専門家や管理会社の意見を聞くことが大切です。また、入居者やオーナーからの意見も参考にしましょう。必要な工事と不必要な工事を明確にし、不必要な工事を省くことで費用を抑え、無駄な工事を行わないことができます。

大規模修繕の費用を安くする大事なポイント!

少し専門的なお話しになってしまいますが、大規模修繕工事で架設する足場にはリース費が含まれており、これが意外と大きなコストになります。足場は工事を行う際に竣工時まで架設されているのが一般的ですが、建物を二分割に半分づつ工事を行うと、建物を東西南北の四面足場で覆う場合の半分の足場材で工事を施工することが可能になり、その分足場費用を抑えることができます。資材を現地に運搬するコストや確保する資材の量が半分で済むため、大幅なコストダウンをすることができます。 これは、業者からすると、手間になり、コストも削られるため嫌がる業者もいるかもしれませんが、相談してみるのも良いでしょう。 ただしこの方法で足場を架設する場合は二面足場組を行ってもの強度が保てる場合に限ります。強風時などにより、足場の倒壊などの危険性がある場合はもちろんできません。ここの判断は専門業者でなければ、難しい部分なのでご相談してみてください。
足場の設置期間を短くする

マンションの修繕、改修工事に関する注意点

マンションの大規模修繕工事における注意点について解説しています。修繕工事の費用を予算内に収めること、進捗管理をしっかり行うこと、そして修繕工事後のメンテナンスにも注意することが重要です。 これらの注意点を守ることで、無駄な費用を抑えつつ、修繕工事を安心して進めることができます。

注意点1:修繕工事の費用は予算内に収める

費用を予算内に収めることは非常に重要です。まずは、修繕の必要性や優先度を検討し、予算を設定しましょう。 予算内に収めるためには、必要な工事だけを行い、不必要な工事を省くことが大切です。また、修繕工事の費用を抑える方法として、自治体の補助金制度の活用があります。補助金を活用することで、費用を抑えつつ、修繕工事を進めることができます。自治体によって活用できる場合とできない場合もございますので、インターネットなどでご自身に活用できるものがあるか、調べてみるとよいでしょう。 修繕工事の費用は、マンションの管理費や修繕積立金から賄われるため、予算内に収めることが大切です。

注意点2:修繕工事の進捗管理をしっかりと行う

進捗管理を行うためには、工事内容やスケジュールを確認し、工事の進捗状況を定期的に報告することが大切です。また、業者とのコミュニケーションを取り、工事の問題や遅延が起きた場合は早期に対応するように業者に対応を求めましょう。 進捗管理を行うことで、工事期間中に問題が発生しても、迅速に対処することができたり、また、費用の管理についても、工事内容や期間を把握することで無駄な費用を抑えることができます。管理組合や管理会社が進捗管理をしっかりと行い、入居者にとって安心で快適な生活を提供しましょう。

注意点3:修繕工事後のメンテナンスにも注意しよう

工事後には、修繕箇所のメンテナンスが必要です。メンテナンスを怠ると、修繕工事の効果が薄れるだけでなく、再度の修繕工事が必要になる場合もあります。定期的なメンテナンスを行うことで、修繕工事の効果を長期間に渡って維持することができます。

メンテナンスには、修繕箇所に応じた適切な方法や時期があります。例えば、外壁の場合は、定期的な洗浄やコーキングの補修が必要です。また、給排水管の場合は、定期的な清掃が必要です。これらのメンテナンスは、業者に依頼することもできます。

メンテナンスは、修繕工事の費用を抑えるためにも重要です。定期的なメンテナンスを怠ると、修繕工事を行う前と同じように、劣化や破損が進行するため、再度の修繕工事が必要になる場合もあります。定期的なメンテナンスを行い、修繕工事の効果を長期間に渡って維持しましょう。

マンション大規模修繕にかかる費用の見積もり方法

マンション大規模修繕工事の費用を確認するためにも見積もり依頼をします。業社をある程度選んで見積もり依頼する際のポイントを3つご紹介します。

ポイント1:工事の種類や規模をしっかりと把握する

費用は工事の種類や規模によって異なります。ポイントとしては、工事内容、工事箇所、人件費、資材費などをしっかりと把握することです。これらのポイントを理解し、工事内容に応じた見積もりを取ることが重要です。

工事内容は、専門的な知識が必要となり、わからないことが多いと思います。その場合は、専門家や技術者を呼び、見積もりのアドバイスをもらいましょう。

マンションの大規模修繕工事は、より多くの人員や資材が必要となるため、費用も高くなります。こうした費用を抑えるためには、複数の業者から見積もりを取ることが重要です。

ポイント2:無料調査を活用し見積もり依頼しよう

経験や前回の見積もりなどがある場合はそれらをもとに業者に直接、見積もり依頼することもできます。しかしほとんどの多くは専門ではないため、どのくらい、補修が必要でどの工事が必要なのかはわかず、見積もりをどのようにすればわかりません。そのような場合にほとんどの業者が行っている無料調査を活用しましょう。
まずは無料で建物を診断し、専門家からみた補修が必要な部分、工事が必要な部分を教えてくれます。そしてその内容をもとに無料で見積もり作成をしてくれます。

ここでポイントなのが必ず1社だけの見積もりで業者を判断しないことです。別で依頼した見積もり内容をもとに他の業者にも診断し、見積もりを依頼します。業者によって見積もりの金額は変わってきますので、なぜ違うのかなどを詳細に確認し、業者選びの参考にしましょう。

ポイント3:追加費用を発生させないために

大規模修繕工事のお見積りを取った際に、「実数清算」と表された工事項目を目にすることがあると思います。これは主に外壁タイルの張替え枚数や、建物のひび割れなどを補修する下地補修工事内の項目です。基本的に足場を架設した後に調査を行い、数量を確定させるための必要な工事となります。 見積り時点では、工事業者はある程度の数量を外壁などの施工面積から比率計算をおこなって数量を仮定してお見積もりを作成するため、実際に工事を進めて、調査をした結果、見積もりよりも多くの資材や工程が必要だったため、追加費用が発生してしまう、なんてことが起きてしまいます。 金額的にも大きく出がちな下地補修工事などは、お見積もり時にどのぐらいの予算で、どこまでの工事を行ってもらえるのか、見積り数量の根拠を含めて、施工業者の方と話し合うのが良いでしょう。工事後の追加清算が起きないように、予め契約時に金額確定させ、追加料金が発生しないようにしっかりと話し合っておくことがとても重要です。

大規模修繕工事は責任施工方式で依頼を検討する

マンションの大規模修繕工事を行う上で、いくつかの方法が見られますが、工事費を安く健全に行うのであれば、責任施工方式で採用している業者をおすすめします。

管理組合方式、設計監理方式のように工事を行う業者以外に第三者機関を挟む事で、マージン手数料が発生し、どうしても工事費は高くなります。信用できる施工業者を見つけることが出来れば、業者間とのダイレクトで工事を行うことが出来る為、工事費を大きく抑えることができるでしょう。

一概には言えませんが、だいたい工事総額の15%から20%の手数料が省けるケースが多いです。これだけでも数百万ぐらいのコストダウンをすることができます。

また、その他にも住民からクレームが入ったとき、工事中に何かトラブルが発生した場合など直接、やりとりができるため、対応もスピーディーに柔軟に対応してくれます。
大きな工事であるため、住民の方にストレスをなるべく与えないためにも柔軟な対応、対応の速さをとても重要になってきます。

まとめ

今回はマンション大規模修繕工事の費用を安くするコツと注意点などについてご説明させていただきました。大規模修繕工事となると費用も高く、時間もかかる工事になります。ご紹介したこちらの内容を参考にして、予算内に費用を納め、高品質で安定した工事ができるようにしていただければと思います。
マリオン株式会社 取締役副社長 永見 洋昭
マリオン株式会社 取締役副社長 永見 洋昭

一級塗装技能士であり、現在マリオン株式会社の副代表も務める。建築業界に10年以上在籍している経験と知識で現場から営業まで幅広く携わる。

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