よくあるご質問

既存防水層の種類によって改修方法が変わると聞きましたが、既存防水層の見分け方はありますか?

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雨漏りを防ぎ、建物の骨組みとなる躯体を水による被害から守るための防水機能は、建物を新築したときから備わっていますが、防水機能には、いくつかの種類があります。

新築時にどのような種類の防水を施したのかによって、改修時に選択する防水の種類も変わるため、既存の防水層を見分ける方法についてご説明いたします。

1.既存防水層を見分ける方法

アスファルト防水(押さえコンクリート仕上げ)

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アスファルト防水は、防水性のあるアスファルトシートを使っておこなう防水工事です。

押さえコンクリート仕上げとは、アスファルトシートによる防水層の上をコンクリートで保護する工法のことで、このコンクリートが地震などの揺れによってひび割れてしまうのを抑えるためにプラスチック製の目地が格子状に設けられています。
押さえコンクリート仕上げの場合、アスファルト防水層はコンクリートによって覆われているため、防水層の状態を直接、目で確認することはできません。

表面は、ざらざらとした質で、コケや汚れがついていることが多いのが特徴です。

アスファルト防水(露出仕上げ)

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アスファルト防水の露出仕上げは、アスファルト防水層の上にコンクリートを使うことなく、そのまま露出させる工法です。
1m幅のアスファルトシートを10cm重ねた状態で貼り合わせていき、防水層をつくります。

表面は、ざらざらとした砂状の質で、経年により防水層が劣化してくると、防水層が大きく膨れあがることが多いのが特徴です。

ウレタン塗膜防水

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ウレタン塗膜防水は、ウレタン防水材を使って塗りこんでいくことで防水層をつくります。
このウレタン防水層が紫外線などによって劣化してしまうのを防ぐため、防水層の上にトップコートを塗って保護します。

ウレタン塗膜防水は液体の材料を塗り固めたものであるため、防水層の表面にはつなぎ目が無く、爪で押すとゴムのような質感があります。
ウレタン防水層が経年によって劣化すると表面のトップコートに退色が見られます。
また、ウレタン防水材を建物の下地に直接塗りこむ「密着工法」によっておこなったウレタン防水層は、劣化によって膨れが生じていることが多いのが特徴です。

ゴムシート防水

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ゴムシート防水は、厚さ2mmのゴム状のシートを10cm重ねた状態で貼り合わせていく防水工事です。

シートは弾力性があり、表面はシルバートップコートで塗装されていることが多くあります。
経年の劣化によってシートによれや剥がれが起こることが多いのも特徴です。

塩ビシート防水(機械固定工法)

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塩ビシート防水は、1m程度の幅の塩化ビニル系樹脂シートを貼り重ねておこなう防水工事です。

機械固定工法は、塩ビシートによる防水層と建物の下地とのあいだに空気の通り道をつくって湿気を外に逃す「絶縁工法」によるもので、塩ビシートと建物の下地に対して円盤を使用して機械で固定しています。
このため、防水層の表面に円盤の模様が確認できます。
また、劣化によって塩ビシートによれや剥がれが生じるのが特徴です。

FRP防水

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FRP防水は、ガラス繊維などの材料で補強されたプラスチック製の防水材を使っておこなう防水工事です。

木造のバルコニーによく見られ、表面は固く、前述したウレタン塗膜防水と同じようにつなぎ目が無いことが特徴です。