マンションや建物、ビルなどの外壁塗装工事は外観の見た目、美しさを守るためや建物を外気から守る耐久性の補強などの要素があります。一般的には定期的に行う大規模修繕工事の一部として外壁の塗装工事が行われるのが一般的です。ですので問題がなければ、周期的に行う修繕で対応すれば問題はありませんが自然災害や経年の劣化により、急遽、外壁だけ工事する場合もあります。
今回は大規模修繕工事の専門業社であるマリオンのスタッフからみた外壁塗装工事におけるポイントや注意点などをご紹介します。こちらの内容を知っているだけで定期的に行う修繕工事の際や外壁工事を依頼する際の参考にしていただけれと思います。
目次
なぜ、マンションや建物は外壁塗装工事を行うのか?
どうして、マンションやビル、建物などは外壁の塗装工事が必要になるのでしょうか?
当然ではありますが外観の美観を保つためという、建物自体の見た目の問題があります。外壁は建物の外側にあるものになるため、一番外気の影響を受けやすく、劣化してしまいます。塗装が剥がれてしまったり、汚れが目立ってしまうなど、見た目が悪くなってしまうと住居人の方も気持ちが良いものではないと思います。外壁を塗り替えることで新築のときのような新しい建物へと生まれ変わったり、デザインを変更することで建物の印象を変え、イメージを変えることもできます。
そして、美観だけでなく外壁は建物を守るという目的もあります。外気にふれている部分であるため自然の影響を受けやすく、しっかり外壁工事をした建物は耐久性が上がり、建物自体も守ってくれています。
そのようなことから定期的に外壁の塗装工事することはとても重要です。
マンションの外壁工事を行う時期、タイミングは?
マンションなどの外壁塗装工事は定期的に行う大規模修繕工事で行うことが一般的です。国土交通省の長期修繕計画作成ガイドラインによると、外壁塗装工事の目安は12年とされています。こちらはあくまでも目安になりますのでマンションや建物の状況により、適時行うことが良いでしょう。
しかしながら、大規模修繕工事の時期をまって行うだけでなく、外壁自体の劣化、塗装剥がれ、ひび割れ、タイル剥離などが見られる場合は単独で外壁塗装工事を行う場合もあります。もし、このような症状が見受けられた専門業社に連絡をとり、調査をすることをおすすめします。
大規模修繕工事の周期がまだだからといって、外壁部の劣化などをおろそかにしてしまうと建物自体の弱体化の原因になり、大きなトラブルにつながる可能性があります。外壁部の劣化などを見つけた場合は速やかに専門業者へ連絡し、ご相談しましょう。
あわせて大規模修繕工事の流れや期間などを知りたい方はこちらもご参考ください。
外壁塗装工事を行う際のトラブルや注意ポイント
マンションや建物の外壁塗装工事を行う際は住居人など建物に人がいる場合が多いです。工事の騒音がうるさく、トラブルになるケースが多いので、そのようなトラブルにならないようにちゃんと配慮した施工業社を選びましょう。
また住居人だけでなく、通行人など周りにも少なからず迷惑かかる場合があります。ちゃんと近隣住人に挨拶をしているか、通行人に気をつけているか、などもしっかりと確認しておくことでトラブルを未然に防ぐことができます。
工事を行う施工技術ももちろん大切ですが、ちゃんと周りに配慮ができる、住居人や近隣に迷惑がかからないように対応してくれる業者を選定しましょう。
まとめ
今回は外壁塗装工事について、ご紹介しました。一般的にはマンションや建物の定期的な修繕を行う大規模修繕工事の一部として行う場合が多いですが、外壁は劣化によるトラブルが多い箇所にもなります。外壁塗装工事で外観をきれいにしたり、建物の耐久性を維持するなど、とても重要な工事になります。外壁塗装工事の内容を知っていることで、今後の工事を行う際の目安になったり、外壁工事をお願いするタイミングなどを知ることができます。
ご紹介した内容を参考に外壁塗装工事を知り、きれいで耐久性のある建物を目指しましょう。
マリオン株式会社 取締役副社長 永見 洋昭
一級塗装技能士であり、現在マリオン株式会社の副代表も務める。建築業界に10年以上在籍している経験と知識で現場から営業まで幅広く携わる。