専門業社が教えるマンションの外壁塗装工事のポイントと注意点とは

外壁塗装の工事のポイントとは!?専門業社が分かりやすく解説!

マンションや建物、ビルなどの外壁塗装工事は外観の見た目、美しさを守るためや建物を外気から守る耐久性の補強などの要素があります。一般的には定期的に行う大規模修繕工事の一部として外壁の塗装工事が行われるのが一般的です。ですので問題がなければ、周期的に行う修繕で対応すれば問題はありませんが自然災害や経年の劣化により、急遽、外壁だけ工事する場合もあります。

今回は大規模修繕工事の専門業社であるマリオンからみた外壁塗装工事におけるポイントや注意点などをご紹介します。こちらの内容を知っているだけで定期的に行う修繕工事の際や外壁工事を依頼する際の参考にしていただけれと思います。

目次

なぜ、マンションや建物は外壁塗装工事を行うのか?

どうして、マンションやビル、建物などは外壁の塗装工事が必要になるのでしょうか?まずは塗装工事の基礎知識や必要性について解説します。

塗装工事の基礎知識

塗装工事とは建物の外壁に塗料を塗る作業のことです。この作業は建物の保護と美観維持を目的として行われます。外壁は風雨や紫外線などの外部要因にさらされるため、時間の経過とともに劣化していきます。劣化が進むと、建物自体が傷んだり、見た目が損なわれたりすることがあります。そのため、定期的な塗装工事が必要となります。

塗装工事の必要性

なぜ建物に塗装工事が必要なのでしょうか?塗装工事には以下の目的があります。

1. 防水効果の向上:塗料には防水性があり、外壁に塗ることで建物内部の水の浸入を防ぎます。これにより、雨漏りや湿気による腐食を防止します。
2. 保護効果の向上:外壁を塗ることで、風や紫外線から建物を保護します。これにより、外壁の劣化や色褪せを防ぎ、建物の寿命を延ばします。
3. 美観維持:外壁の色や質感は建物全体の印象を左右します。定期的な塗装工事により、建物の美観を保ち、周囲の景観に調和させます。

これらの理由から、建物の保護と美観維持のためには定期的な塗装工事が不可欠です。

マンションの外壁工事を行う時期と概算費用

次に、塗装工事をすべきタイミングとその概算費用について説明します。

塗装工事をすべきタイミングを見極める方法

塗装工事をすべきタイミングを見極めるには、以下の方法があります。

1. 築年数で見極める方法:一般的な目安として、木造住宅では10年から15年、鉄骨造や鉄筋コンクリート造の建物では15年から20年ごとに塗装工事を行うことが推奨されています。ただし、地域や気候条件、建物の状態によっても異なるため、専門業者に相談することが重要です。

2. 劣化症状で見極める方法:外壁にひび割れや剥がれ、色褪せ、コーキングの劣化などが見られる場合は、塗装工事の必要性が高いサインです。建物の外観や外壁の状態を定期的にチェックし、異常があれば早めに対処しましょう。

塗装工事の概算費用について

塗装工事の費用は、建物の規模や状態、使用する塗料の種類などによって異なります。一般的な外壁塗装の費用相場は、平方メートル当たり数千円から数万円とされています。ただし、これはあくまで参考価格であり、具体的な見積もりを取ることでより正確な費用を把握できます。外壁塗装の費用には、足場工事や下地処理などの工程に伴う費用も含まれるため、見積もりを受ける際には項目ごとに明示されているか確認しましょう。

外壁塗装工事の内容と流れ

次に、塗装工事の具体的な内容と流れについて説明します。

足場工事の設置

塗装工事では、作業の安全性と効率性を確保するために足場が組まれます。足場は高所での作業を安定させるために必要であり、作業員の安全を確保するためにも重要な役割を果たします。

養生の手順と役割

塗装工事では、塗装しない箇所や周辺の保護を行うために養生作業が行われます。養生の手順には、シートを使った覆いやマスキングテープを使った保護、付近の物品の移動などが含まれます。養生により、塗装範囲以外の部分や周囲の環境への影響を最小限に抑えることができます。

高圧洗浄・下地処理のプロセス

塗装する前に、外壁の汚れや古い塗膜を除去するために高圧洗浄が行われます。高圧洗浄により、表面の汚れやカビ、コケなどを効果的に取り除くことができます。その後、下地処理が行われ、外壁の状態に合わせた下塗り材やパテで処理されます。下地処理は塗装の仕上がりと耐久性に大きな影響を与えるため、丁寧な作業が求められます。

下塗り・中塗り・上塗りの手順と塗料の役割

塗装工事では、下塗り、中塗り、上塗りの3つの工程で塗料を塗り重ねます。下塗りは下地処理で処理した部分を均一にし、塗料の密着性を高める役割があります。中塗りは下塗りの上から塗り重ね、厚みを出して耐久性を向上させる役割があります。上塗りは最終的な仕上げとなり、外壁の美観と保護を担当します。それぞれの工程で使用する塗料は、耐久性や防水性などの特性を持っており、適切な塗料を選ぶことが重要です。

足場解体と完了検査

塗装工事が終了したら、足場の解体が行われます。足場解体の際には、周囲の安全を確保しながら丁寧に行う必要があります。また、完了検査も行われ、施工の品質や仕上がりに問題がないかを確認します。検査合格後には、お客様への引き渡しが行われます。

信頼できる外壁塗装業者の選び方

次に、信頼できる塗装業者を選ぶためのポイントを説明します。

建物診断がしっかりしているかのチェックポイント

建物の状態を正確に把握するために建物診断を行います。建物診断には目視での点検や特殊な機器を使用した診断が含まれます。建物診断の結果に基づいて、適切な施工計画や塗装方法を提案してくれる業者を選ぶことが重要です。

見積書の内容と金額の根拠が明示されているかのチェックポイント

見積書の内容や金額を明確に示すことができます。見積書には、作業内容や使用する塗料、工程、費用の内訳などが詳細に記載されているはずです。また、金額の根拠や割引条件なども明示されているかを確認しましょう。明確な見積書は、後々のトラブルを避けるためにも重要です。

報告書の作成、保証・アフターフォローの充実度のチェックポイント

塗布量や塗り重ね乾燥時間など、施工に関する細かな要素にも配慮しています。また、施工後の報告書や保証、アフターフォローの充実度もチェックポイントとなります。良質な塗装業者は、施工だけでなく、施工後のサポートも行ってくれるため、安心して任せることができます。

外壁塗装の費用相場と見積もりのポイント

次に、外壁塗装の費用相場と見積もりのポイントについて説明します。

外壁塗装の費用相場の説明と参考価格表の提供

建物の状態を正確に把握するために建物診断を行います。建物診断には目視での点検や特殊な機器を使用した診断が含まれます。建物診断の結果に基づいて、適切な施工計画や塗装方法を提案してくれる業者を選ぶことが重要です。

外壁塗装の見積もりのポイントとチェックすべき項目

外壁塗装の見積もりを受ける際には、以下のポイントに注意しましょう。

1. 施工内容の詳細:見積書には塗装工程や使用する塗料、工期などの詳細が明記されているか確認しましょう。
2. 費用の内訳:見積書には費用の内訳が明示されているはずです。各項目の金額や計算方法に納得がいくかを確認しましょう。
3. 追加費用の有無:予期せぬ追加費用が発生する可能性がある場合、それに関する明確な説明がなされているか確認しましょう。
4. 保証内容:業者から提供される保証の内容や期間についても確認しましょう。

見積もりを複数の業者から取ることで、価格や内容の比較ができ、適切な業者を選ぶことができます。施工業社の見積もり依頼をするポイントや注意点など別の記事で詳しくご紹介しています。ぜひご興味がある方は下記のこちらの記事もご確認ください。

外壁塗装工事の流れと期間

次に、外壁塗装の工程と期間について詳しく説明します。

近隣挨拶から足場解体・完成までの工程の詳細説明

外壁塗装工事では、施工前に近隣挨拶が行われることがあります。これは、周囲の住民への配慮と安全確保のために重要です。その後、足場の組立や養生、高圧洗浄、下地処理、塗装工程が順次行われます。最後に、足場の解体が行われ、完成検査と引き渡しが行われます。各工程の詳細な手順は、業者によって異なる場合がありますので、事前に確認しましょう。

外壁塗装にかかる期間とその説明

外壁塗装の期間は、建物の規模や状態、天候などによって異なります。一般的な範囲では、数日から数週間程度の期間がかかることが多いです。ただし、大規模な工事や特殊な要件がある場合は、より長い期間が必要となることもあります。業者との打ち合わせや施工計画に基づいて、工期を確認し、作業の進捗状況を把握することが重要です。

外壁塗装工事に関連する注意点

外壁塗装工事に関連する注意点などを以下で詳しく説明します。

外壁塗装中の生活についての事前の押さえどころ

外壁塗装中の生活には、一時的な制約が伴うことがあります。例えば、足場の組立や作業中の騒音・振動、塗装による臭いなどが挙げられます。事前に業者との打ち合わせを行い、生活への影響や注意事項を確認しておくことが重要です。

外壁塗装を行うべきタイミングと劣化のサイン

外壁塗装を行うべきタイミングは、築年数や劣化のサインによって判断することができます。築年数が経過し、外壁にひび割れや剥がれ、色褪せなどの劣化が見られる場合は、外壁塗装の必要性が高まっています。外壁の状態を定期的にチェックし、サインに注意しておきましょう。

外壁塗装の季節ごとのメリットとデメリット

外壁塗装は季節によってメリットとデメリットがあります。例えば、春や秋は気温が適度で、乾燥時間が短く作業がしやすいメリットがあります。一方、夏場は高温多湿のため、塗料の乾燥が遅れるデメリットがあります。季節ごとの特徴と注意点を把握し、施工時期を選ぶことが重要です。

外壁塗装と同時に行うべきその他の工事

外壁塗装と同時に、屋根塗装や防水工事などを行うことで、効率的な工事やコスト削減が可能です。例えば、足場を組むタイミングを活かして複数の工事を同時に行うことで、経済的なメリットが得られる場合があります。とくにマンションやビルなどの建物には大規模修繕工事が必ず必要になります。外壁の塗装のタイミングでその他の補修、修繕を行うタイミングでもありますので検討することもおすすめです。

マンションやビルなどの建物で一般的に行われるさまざまな工事をする大規模修繕工事について、別の記事にて詳しくご紹介しています。ご興味がある方はこちらもご参考ください。

外壁塗装の費用相場と節約方法

外壁塗装の費用相場について説明します。一般的な相場は、平方メートル当たり数千円から数万円とされています。ただし、具体的な費用は建物の規模や状態、塗料の種類によって異なります。外壁塗装の費用を節約するためには、以下の方法があります。

1. 複数の業者から見積もりを取る:複数の業者から見積もりを取ることで、価格の比較や交渉の余地が生まれます。
2. 施工のタイミングを計画する:施工の混雑時期や季節によって価格が変動することがあります。お得な時期やキャンペーンを狙って施工を計画しましょう。
3. 塗料の選択:塗料の種類によって価格や耐久性が異なります。予算に合わせて適切な塗料を選びましょう。
4. メンテナンスの徹底:定期的なメンテナンスを行うことで、劣化を早める要因を排除し、長期的な費用削減につながります。

外壁塗装工事のトラブル対策

外壁塗装に関するトラブル対策について説明します。外壁塗装においては、以下の注意点に留意することが重要です。

1. 悪徳業者への注意:信頼できる業者を選ぶためには、適切な対策が必要です。口コミや評判の確認、実績や資格の有無のチェックなどを行いましょう。
2. 契約書の確認:契約書には施工内容や費用、保証内容などが明記されているはずです。不明点や疑問点があれば、業者に確認しましょう。
3. 途中解約に関するルール:途中での解約や変更に関するルールや費用の請求方法についても確認しましょう。

また、トラブルを防ぐためには、適切な施工管理や工事の進捗状況の確認、施工後の報告書の作成なども重要です。

まとめ

今回は外壁塗装工事について、ご紹介しました。一般的にはマンションや建物の定期的な修繕を行う大規模修繕工事の一部として行う場合が多いですが、外壁は劣化によるトラブルが多い箇所にもなります。外壁塗装工事で外観をきれいにしたり、建物の耐久性を維持するなど、とても重要な工事になります。外壁塗装工事の内容を知っていることで、今後の工事を行う際の目安になったり、外壁工事をお願いするタイミングなどを知ることができます。

ご紹介した内容を参考に外壁塗装工事を知り、きれいで耐久性のある建物を目指しましょう。

マリオン株式会社 取締役副社長 永見 洋昭
マリオン株式会社 取締役副社長 永見 洋昭

一級塗装技能士であり、現在マリオン株式会社の副代表も務める。建築業界に10年以上在籍している経験と知識で現場から営業まで幅広く携わる。

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